60人の映画監督 投稿者:ミトヤケ 投稿日:1999/06/18(Fri) 21:30:12

家に帰ると、廊下の照明がちかちかと点滅していました。
その瞬きは深い闇を瞬間だけ照らし、網膜に残像を焼き付ける鮮烈な光でした。
ふと玄関を見ると、デビッド・リンチがスイッチをいじっていました。
部屋の中はすっかり模様替えされ、左右対称となるように配置されています。
座椅子にはスタンリー・キューブリックが座り、冷徹な目で私を凝視していました。

夏は映画監督が繁殖する季節です。
彼らは、一人見つけたら30人いると保健所のパンフレットに記されていました。
ああ、すると天井裏や冷蔵庫の裏には60人の映画監督がゾロゾロとひしめき、画期的な演出やカルトな次作の構想を練っているのでしょう。
幸いタランティーノは現れていないので、早口で喋りまくる騒音に悩まされる事はありませんが、いずれ彼も出てくる筈です。
どなたか、映画監督の駆除方法をご存じの方はいらっしゃいませんか?


もしあなたが大富豪なら 投稿者:ムカシトンボ 投稿日:1999/06/21(Mon) 17:52:30

資金を与えてスタジオもしくはロケ地に追っ払う。

ただし一度金を与えるとこちらがオケラになるまで吸い尽くされるかも
知れません。上手いことライトが落ちてくるとか爆破シーンに
巻き込まれるとかジャングルで行方不明になってくれるのを祈るのみ。
すいません使えない方法で。
ああ、でももしミトヤケさんがクローネンバーグを捕獲したら
一匹ウチにまわしてくれませんか?
ちょっと湿っぽいヤツなんでウチに長く置くのはイヤなんですが、
この際夏を涼しく過ごすために内臓を金属製のに作り替えてもらおうと
思うんですよ・・・


ヒッチ萌え〜 投稿者:アラン・スミシー 投稿日:1999/06/21(Mon) 23:35:23

ヒッチコック萌え〜〜
もはや生まれながらのヒッチ萌え、ヒッチ命、ヒッチLOVEなのです
PC版裏窓は当然のこと、PS版裏窓DC版裏窓、PC−FX版裏窓までも当然ゲットです
ダイヤルQも北北西も鳥もちろん初回限定版持ってます
ていうよりそれくらいじゃないとマニアとは呼べないね
鳥なんか、初回特典の鳥フィギュア集めてジオラマ作るために
500セット買っちゃったもんね。
ヒッチトレカもコンプリートしたし、
寝るときはヒッチ抱き枕がないと眠れないし
コミケではヒッチのコスプレで登場だし
ヒッチ風のシーンも一杯撮ったし
もはや、ヒッチファンの鑑、偉いぜ俺。
エイゼンシュテインにオマージュ捧げた事も有ったけどあれは単なる気の迷い
ていうか最後の野望は俺も熊倉和雄に声を当ててもらうことなり
くそー、どっかの会社でデパルマ劇場提供してくれないかなあ


Re: 60人の映画監督 投稿者:ニ宅裕司 投稿日:1999/06/22(Tue) 01:02:26

REDRUM!(あいさつ)

怖いぃ〜こわいよ〜
私の家の映画監督群もタチ悪いです、、
だって、ただいま〜って玄関開けたとたん、奴が完璧主義丸出しで、M16のトリガーに、ゆっくりと指を差し込みながら、
「笑ったり泣いたり出来ないようにしてやる!」と、うそぶくんですよ!
台所ではジム・ジャームッシュがニヒリ笑いながら、怠惰なポーズでジョン・ルーリーとトム・ウェイツ相手に出口のない話で盛上がってる、、
こいつ等は、部屋のあかりを消すと出てきます。まったく!人ん家でっ!
そして、ジャン・ジャック・ベネックスは、電子ジャーの下でメソメソ「ベテぃ〜べテぃ〜」って朝から泣きじゃくりだし、
コーエン兄弟なんか、オーブンレンジに、どっから持ってきたのかファミコンをつなぎ「マリオ・ブラザーズ」を、あろうことかバトルモードでやってる、、、、パウッ!
あまつさえ、ガスレンジの上ではリック・ベッソンが「クリスタル」ならぬ「エレメント」なるものを集める、パクリRPGを創り始めています、、
あぁうぜぇー!

駆除方法なんですけど、私はとりあえず「大林宣彦ポイポイ」を使ってます。
尾道ポイ! 尾瀬ポイ!やる気ポイ! 核廃棄物ポイポイ!(by吸収電力)


Re: 60人の映画監督 投稿者:ミトヤケ 投稿日:1999/06/23(Wed) 00:27:17

●ムカシトンボさん、申し訳ありません。
ベランダで衝突音がしたので覗いてみると、クラッシュしたクルマを置いて、クローネンバーグが逃げていきました。
昨日、キーボードがクラーク=ノヴァ製にすり替えられていたので、近くにいるのではないかと思っていましたが、ベランダにまで進出していたとは盲点でした。

有名監督は逃げ足が速く、捕獲できるのは無名監督ばかりなのです。
あ、そういえば有名監督を一人、捕獲しました。エド・ウッド・ジュニアですけど――送りましょうか?

●アラン・スミシーさん。過剰なまでのヒッチコック萌え、失礼ですが憎悪の裏返しではありませんか?
アラン・スミシーさんといえば、プロデューサーに編集権を奪われ降板させられた監督に成り代わり、駄作にその名を冠せられる不遇の監督さんではありませんか。あげく、昨年は『アラン・スミシーの真実』などという屈辱的な映画(しかも駄作)を撮られる始末。……心中、お察しします。
ヒッチコックに入れあげた新作が、正当に評価されるようお祈りします。

●ニ宅裕司さん、むやみに繁殖する横暴な映画監督に大打撃を与えるクスリを見つけました。所沢アカデミー製薬の『ゴールデン・ラズベリー』がソレです。
室内にゴールデン・ラズベリーを散布し、以下のテキストを読み上げればOK。
「それでは!本年度サイテーサイアク映画賞を発表しますッ!! 栄えあるゴールデン・ラズベリー賞は――×××カントクぅぅぅ!」

キューブリック級の監督ですら、この宣告から3日以内に駆除できるとのこと。いちど試されてはいかがでしょうか。
ただしハリウッド・メジャー系の監督にしか効果がありません。事情を知らない日本人映画監督は、狂喜してさらに繁殖するようです。


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