教えてください 投稿者:竹ロユキ 投稿日:1999/07/02(Fri) 12:17:00

昭和30年代にやっていた実写版ポケットモンスターの事を調べています
NET系で放映していて白黒放送だった、とか
ピカチュウは、ちゃちな着ぐるみだったらしいとか
ロケット団役は若き日の田宮二郎と冨司純子がやっていたらしい
といったあたりの噂までは聞いたのですが、何分にも実物を見る機会がありません
どんな小さな情報でも構いませんので、ご存じの方、どうかよろしくお願いします


Re: 教えさせてください 投稿者:助手 投稿日:1999/07/02(Fri) 13:42:27

朝日新聞縮刷版 昭和32年2月17日付 朝刊によれば
モグタン役は勝新太郎、おねえさん役は藤田弓子となっています。

スラム出身のモグタンは市の横暴な再開発を中止すべく
幼なじみの市長と果たし合いをする。
しかし賭けに負けたモグタンはおねえさんをも奪われ
失意に見まわれるが、その市長は黒社会とつながっていた。

以上、あらすじより全文引用です。


Re: 教えてください 投稿者:それさぁ 投稿日:1999/07/02(Fri) 13:44:44

ビデオで出てるよ。邦題は『どてらい奴』。


>竹口ユキさん 投稿者:助手 投稿日:1999/07/03(Sat) 00:05:29

実写版ポケットモンスターの放送当時、私は鉄仮面を被せられ地下の施設に収容されておりましたので自らの記憶を辿る事ができません。そこで当時の特撮番組に明るいドク・長曽我部さん(52歳会社役員)に同番組についてうかがってみました。

「いいか、お前達が喜んで見てるのは『新・ポケモン』てやつだ。俺たちが見てたのが正真照明の初代ポケモンだ。だから主役はモグタンなんだ。ピンクの枕みたいなアレが俺たちのヒーローだったんだ。もちろん勝新太郎が扮しているやつだぞ。二代目の藤岡琢也のはありゃあダメだね。なんかこう、上品すぎてヒキがないんだな。おねえさん?おねえさんはおねえさんに決まってんじゃないか。『おねえさん』って役だよ。藤田弓子な。今じゃトトロに似てるだなんて言われちゃいるが、あの頃はそりゃあ別嬪でな、大人になったら絶対におねえさんと結婚するってみんな言ってた。リュウジもサプロウもみんなだ。まったくいい時代だったぜ。戻りたくないけどな。貧乏だったから。ま、そういうわけだ。」

そういうわけだそうです。


今さらですが 投稿者:ミトヤケ 投稿日:1999/07/15(Thu) 14:45:55

私の手許に『オフィシャル実写版ポケモンガイド』と題された一冊の本があります。
この本によれば実写版ポケモンは昭和37年(1962年)、東亜特撮プロによってパイロット版を含む第1シーズン13話が製作され、翌63年にNET(現テレビ朝日)系列の関東・甲信越地域で放映されたとされています。

「当初、ポケットモンスターは高視聴率番組『恐怖のミイラ』人気にあやかった本格怪奇ドラマとして製作された。脚本に大映『白マダラトタテ蜘蛛の館』の桃山崎軍平を起用した事からも、東亜特撮プロの意気込みが見て取れる。
桃山崎と長年コンビを組んでいた糠渡庄一監督は恐怖映画で培ったノウハウをポケットモンスターに投入し、従来のテレビシリーズにはない画期的な怪奇ドラマの創造を目指した、と語る。
その言葉通り、糠渡の才気は各所に散見できる。低予算を逆手に取ってドイツ表現主義めいたセットを組み、光と闇が綾成すモノクロームの街で“黄色い鼠”が殺人を繰り拡げるシーンなど、現代の我々の鑑賞にも堪えうる芸術性を有している。
しかし、土曜のゴールデンタイムに放映するには暗すぎた。

結局、低迷を続ける視聴率を挽回するため、第8話放映時に“テコ入れ”と称する方針の変更が決定したのだ。
悪の科学者が創りし異形の殺人鼠は善の心に目覚め、少年探偵サトシのパートナー“ピカチュウ”となって怪事件の捜査にあたる――NETサイドは健全路線のプロットを示したが、糠渡はそれに反発し、降板。彼に代わって斑沼時臣が監督となった。
斑沼がメガホンを取った改訂版ポケモンは、第12話としてオンエアされている。そして糠渡版12、13話は幻のポケモンとして封印されたのだ」
――『オフィシャル実写版ポケモンガイド』より抜粋

捕獲したモンスターを収容所に送る「ポケモン、ゲットーだぜ!」の名台詞も斑沼版から採用された新機軸であり、高視聴率を獲得したポケモンは全6シーズン78話まで製作されたそうです。
しかし。
1年半に及ぶ人気シリーズを覚えていない人が多いのは、なぜなんでしょう?
実写版ポケモンに関する書籍が、私の所有する1冊だけしか刊行されていないのはどうしてなんでしょう?
――そう。実写版ポケモンシリーズは存在しなかったのです。

1986年、オタクが世に認知され始めた頃。第1世代オタクの間で、1962年発行の『冒険王』に掲載された記事が話題になっていました。東亜特撮プロの新番組『ポケットモンスター』の紹介記事です。
数号に渡って怪奇番組を紹介しておきながら、誰も観た記憶のないポケモン。調べてみると、パイロットフィルムが製作されたもののお蔵入りになった企画と判明しました。
もしもこの怪奇ドラマがシリーズ化されていたらどうだったろう?
彼らは架空のテレビシリーズを捏造、検証する遊びを始め、それが翌年『オフィシャル実写版ポケモンガイド』なるフェイク本として刊行されたのです。

事の真相は単純なものです。ただし、ゲームデザイナーの田尻氏は『スタジオボイス』98年3月号ロングインタビューでこう語っています。
「実写版ポケモンがフェイクだとは知っています。でも、僕は子供の頃、夕方の再放送でモノクロの実写版ポケモンを観ていた記憶があるんですよ。ゲームボーイにこだわったのも、その記憶があったからこそなんです」
……そして、実は私も実写版ポケモンを観た記憶があるのです。いったい、私たちが観ていた実写版ポケモンは何だったんでしょうか?


Re: 教えてください 投稿者:それさあ 投稿日:1999/07/16(Fri) 03:12:17

ビデオで出てるよ。邦題は『兵隊やくざ』。


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