1970年代に小学生だったものならば、誰もが覚えているはずの恐怖「口裂け女」、あれは実は、米軍の陰謀だという事を御存知でしょうか。
といっても、「口裂け女」は米軍が開発した生物兵器、というわけではありません。いくら米軍といえども、それほどの技術力はありませんでした。少なくとも、その当時は。

「口裂け女」のデマというのは、口コミの広まり方を調べるための、米軍心理戦特殊部隊の秘密実験だったというのです。実験には、自衛隊も参加していました。

実際に実験に参加していた自衛隊関係者に、私はいくつかの疑問をぶつけてみました。
−そもそも何故そんな実験が必要だったんですか？
「心理戦ってのは大切だからな。例えば敵の大統領とか将軍が（ピー）だとか（ピー）だとかって噂流せば、国民や兵隊がやる気無くすだろ。闇雲に噂流しても無駄だから、効果的な噂の流し方の実験だよ」
−どうして米軍は、わざわざ日本で実験を？
「そりゃ、本国でやってパニックになったら困るからだ。暴動とか起きる可能性もあったし」
−そんな危険な実験を、どうして日本は許可したんですか？
「俺も詳しいことは知らん。上の方で密約があったらしい」
−実際に、どれくらいの効果があったんですか？
「それも判らない。あいつら（米軍のこと）肝心の実験結果の方は、軍事機密だとかいって教えてくれなかったんだ。利用するだけ利用しやがって、全くあの（以下略）」
−実験はそのときだけだったんですか？
「自衛隊が協力したのはな。あいつらのやり口が判ってからは、自衛隊は一切協力していない。もっともその後も、米軍独自の実験は何度か行われているらしい」

というわけで、この秘密実験の全貌は、残念ながらまだ闇の中です。しかし、このような、一つ間違えれば日本全国をパニックに陥れかねない危険な実験が、今この瞬間にも行われているかもしれないのです。