十二支反対！

ひいおじいちゃんに聞いたんですが、
昔は今みたいに十二干支じゃなくて、
百五十一干支だったみたいですね。
僕のひいおじいちゃんは、日本で二人目の『年男』
達成とかいって、表彰されたらしいです。

どうして十二支になっちゃったんでしょう？
バリエーション少なすぎ！
日本人の無個性化への元凶であるような
気すらします。

百五十一支に戻せ！ 政府！

1961年3月、トウ小平は大躍進政策の失敗によって生じた未曾有の飢饉に対し、こうコメントしました。
「白い猫でも黒い猫でも、鼠を捕るのは良い猫だ」
――資本主義的だろうが社会主義的だろうが手段は問わない。農業生産をあげるのが最優先事項である、と。
この発言が毛沢東の逆鱗に触れたのです。
党中央の決定を批判するばかりか、暗に毛沢東個人を揶揄している。
黒猫年うまれのトウは、ミジンコ年うまれの毛には鼠を捕れまいと語ったに相違ない。

それは幼少時にミジンコ野郎と蔑まれてきた毛の被害妄想でしたが、彼は５年後の文化大革命時に反左派分子の粛清と共に、干支改正法を施行しました。
「百五十一支は、人民に階級意識を植え付ける反革命的悪習である。我々は旧弊を乗り越えて前進しなければならないのだ」
こうして干支は十二支となったのです。

当時の日本は毛の決定を愚行と断じましたが、国交回復によって百五十一支を改正し、現在に至っています。

しょうがないです。
せかいじゅうの動物がしんで、いっぱいいる動物は12種類だけになったんだもん。
ぼくトナカイ。
ともだちみんなしんじゃって、しかたないから人間になったんだ。
ネコさんもそうだよ。いまサラリーマンやってる。