ストーブリーグ’99 投稿者:笠ロユキ 投稿日:1999/12/18(Sat) 09:46:11赤ヘル軍団の核弾頭と親しまれた人気選手のFA移籍が確実になったようです
一部マスコミや関係者は金になびいたなどと非難轟々ですが
私は、プロである以上、より好条件を提示した球団に移るのは当然だと思います。
ただ、本当にマグワイアは巨人で好成績を残せるのでしょうか。
栄光の読売巨人軍の4番という地位には通常では計りしれないようなプレッシャーがかかると聞いています
それでなくても外様選手に冷たいと言われている球団なのに
いくら好選手とはいえ、片田舎セントルイスの狭い球場で、またプレッシャーのかからない環境でのびのびプレー出来たからこそ結果を残してきたマグワイアが
果たして常に注目を浴び続ける巨人軍で今まで同様の結果をのこせるのでしょうか
広沢、清原、石井、期待されつつ結果を残せなかったFA組の元4番打者の末路をみていても不安に感じます
(多分桑田やガルベスあたりがお守り役になるんでしょうが、それはそれでまた少し不安です)
個人的には、マグワイアが重圧に潰されないように4番は生え抜きの選手に任せ、
3番高橋、4番松井、5番マグワイア。といったあたりがベストオーダーだとおもうのですが。
マグワイヤ 投稿者:ミトヤケ 投稿日:2000/01/22(Sat) 05:10:04深夜のマグワイアは、哀しい。
マンションの一室でべりべりとフォーム・ラテックスのマスクを剥がして、本来の自分に戻る。
冷笑的なフランス人の顔が鏡の中から問いかける。
カラックス、カラックス、おまえは何の因果でこんな事をやっているんだ、と。
天才と謳われた映画監督が、資金難のあげく極東の島国でベースボールをやって金を稼ぐとは。事もあろうに、アメリカ人が好むがさつなスポーツをプレイして金を稼ぐとは。
今朝、ベンチで悲嘆に暮れるカラックスを「シカタナイ、ショウガナイ」とたどたどしい日本語で松井が慰めた。
オンエア時には吹き替えられているものの、松井は特殊メイクを施されたマイケル・チミノだった。
――ヤキュウは金になる。考えてもみろ、“呪われた映画”を撮った監督に気前よく金を払うスポンサーが何処にいる?だから俺達は特殊メイクでスタープレイヤーを演じるんだ。
日本の野球界は、その8割が食い詰めた映画監督やアーティストで占められている。ウォーホールですらカワカミと名乗って采配を振るったのだ。それがこの世界のしきたりであり、現実であることぐらいカラックスも理解していた。
しかし。
疲労のあまり次回作の構想が考えられなくなる。シナリオの検討をしようとしても睡魔が襲う。眠りにつけば、勇壮なポンヌフ橋のセットの中、花火を背景にジュリエット・ビノシュとドニ・ラヴァンが手を差しのべる。
ここに来い、戻ってくるんだと微笑みながら。
その夢を見る度にカラックスは泣いた。
忌み嫌っていたヤキュウも捨てたものではないと思い始めていたからだ。
深夜のマグワイアは、哀しい。